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水を飲まんと欲するものはその源を思え
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1945年8月18日は、かつて日本軍が自己都合甚だしくも作り上げた満州国最後の日。
つまり消滅した日である。

愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)は映画『ラストエンペラー』でも、有名であるが、
彼の正妻についてはあまり知る人も少ないのではないだろうか。

映画『ラストエンペラス』で描かれた彼女はおそらく本当であると思う。

妻である、その名を婉容皇后(えんようこうごう)という。

満州国が栄えていた頃(もっとも日本軍が囃し煽てた部分が多いだろうが)、
その当時、人を思いやる心を持たなかった溥儀は彼女を省みることなく
むしろ、冷たくあしらっていたという。

彼女は操り人形にしか見えない煽てあげられた”満州国皇帝 溥儀”を
どんな思いで見つめていたろうか。

ただ彼女には孤独を埋めるにアヘンにと溺れていった。
愛人も作った。

それを知りながらも皇帝である溥儀は彼女を愛するどころか、
手を差し伸べ、孤独を癒すこともなかった。
やがて、愛人との間に生まれた赤子さえ取り上げられ、
そのまま始末されたと歴史で描かれている。

当時、王家、皇室等、恋愛結婚などありえなかったであろう時代には
致し方ないであろうが、彼女ほど孤独な人生を送った王妃を私は知らない。

溥儀の自叙伝でさえ数行書かれた程度の存在。

終戦後、満州国は消滅。皇帝であった溥儀は亡命を試み彼女を残し、姿を消した。
わずかに残っていた従者と共に各地を逃げ回ったが、結局逮捕。

中国吉林省延吉の監獄内でアヘン中毒の禁断症状と栄養失調のため、
孤独の内に死去したといわれるが、詳細な死去時期や場所は今なお不明である。

ただ、一説によれば、ぼろぼろの衣服を纏い、ほぼ失明していた状態で
一人孤独に息を引き取った、と語るものがいた。

溥儀は釈放後、再婚。
子を授かることはなかったものの人らしい人生を送れた。

どこで何が間違ったのかは分からない。

1945年8月18日は、満州国が消滅した日であることだけは確かである。

(参考資料 ウィキペディア : 映画 『ラストエンペラス』)
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