忍者ブログ
水を飲まんと欲するものはその源を思え
[19]  [18]  [17]  [16]  [15]  [14]  [13]  [12]  [11]  [10]  [9
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ふとしたことから、川島芳子を思い出した。

男装の麗人・女スパイ、いろんな表現がされているかとは思うが、実際に彼女がどんな人間であったかを今になって解き明かすことは難しくとも、彼女が処刑されたときに残されていた辞世の句が全てを物語るようで胸が痛くなった。

元々、当時清の皇族の一人として生まれた彼女は辛亥革命後、川島浪速の養女となり日本で教育を受ける。
満州事変の勃発から、日本の敗戦まで彼女の存在は少なからず大きかったかと思う。

だが、痛ましいことに彼女は日本人として帰化されていなかった。

日本国籍があれば漢奸罪(国賊・売国奴)は適用されなかったが、養父川島浪速が芳子の帰化手続きを行っていなかったため日本人とは認められず、漢奸罪が適用されてしまった。

もっとも同人の判決文からは、当時の中華民国は血統主義であり、父親が中国人であれば日本国籍の有無にかかわらず中国人とみなされ、漢奸罪が適用されたものと解することもできる。同様に漢奸裁判にかけられた李香蘭こと山口淑子は日本人と認められ釈放されている。(参考 wikipedhia)

生まれは高貴な皇族にあり、日本人として育てられ、敗戦後、帰化されることもなにもなく銃殺刑となった。


川島芳子 辞世の句
 
家あれども帰り得ず

涙あれども語り得ず

法あれども正しきを得ず

冤あれども誰にか訴えん



現在、長野県に彼女を偲び、記念館がある。長野にいく機会はなかなかないが、一度訪れてみたい。
そう思う。
一人の若き女性の残したこの辞世の句が甚く心に染みてならない。
PR
この記事へのコメント
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※チェックを入れると管理者へのみの表示となります。)
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最古記事
-Counter-
最新TB
プロフィール
HN:
はなまま
性別:
非公開
■□■
ブログ内検索
フリーエリア
Copyright © 徒然森の井戸の中 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by ラッチェ Template by Kaie
忍者ブログ [PR]